蓋然性合理主義的スペクトル

意識低い系社会人による日常を彩るTips

secret bald 〜髪がくれたもの〜 ②

 

 

どーもkoeです。

曜ちゃんフィギュア化を期待して、

最近、セブンイレブンに通い詰めています。

 

 

それではトピック「ハゲ」第二弾、

ハゲるメカニズム、いってみましょう。

 

 

I. 加齢

 

年を取っていくうちに自然とハゲていくというのは、

現象自体は誰しもが知っていると思います。

 

 

ですが実は加齢とともになぜハゲていくのかということは、

科学的には正確に判明していません。

 

 

部分的には分かっており、そのひとつが

“毛包幹細胞”の老化が原因であると言われています。

 

 

毛包幹細胞は前の記事で述べた毛母細胞へと分化する細胞です。

 

時間の経過とともにこの毛包幹細胞の遺伝子にエラーが蓄積していき、

正常な毛母細胞への分化が不可になっていくそうです。

 

結果として毛母細胞が供給できなくなり、

髪の毛が抜けていく一方になることでハゲていきます。

 

遺伝子へのエラーの蓄積は、

避けることができない老化現象の代表です。

 

ガンもこの遺伝子へのエラーが原因であり、

どれだけ健康な人でも加齢とともにいつかはガンになってしまいます。

 

ゆえに老化によるハゲというのは、現在の技術では回避できないと言えます。

 

 

 

でも絶望することなかれ、昨今話題の再生医療が、

ハゲの治療にも利用できるのではないかとまことしやかに言われています。

 

老化した毛包幹細胞を補ってやるという理屈ですね。

技術革新に期待しましょう。

 

 

 

ところで加齢でハゲると言っても、進行度は人によってまちまちですよね。

もちろん毛包幹細胞の老化速度が人によって異なるというものありますが、

ハゲには他にも様々な要因が有るのです。

 

 

 

II. 男性ホルモン

 

最近話題になっております、AGA(男性型脱毛症)、

その原因であるのがDHT(ジヒドロテストステロン)という

男性ホルモンであります。

 

 

男性ホルモンにはDHTの他にも幾つか種類があります。

それら男性ホルモンは筋肉を増強したり、体毛を濃くしたりといった

「男性らしさ」をもたらす作用があります。

 

 

ただしこのDHTは厄介なやつで、「毛周期を短くする」という作用を持ちます。

つまり毛髪が十分に太くなる前に抜けて休止期に入ってしまうので、

全体として、特に生え際と頭頂部の薄毛が目立つようになります。

 

 

体内でのDHTの生産されやすさはある程度、遺伝的に決まっているので

生まれつきハゲやすい人、ハゲにくい人というのが存在します。

 

 

遺伝子の作用というのは恐ろしいもので、

AGAは生活習慣の改善等でどうこうしようとしても限界があります。

AGAが疑われる場合には、大人しく病院に行きましょう。

体内でDHTが生産されるのを薬で抑制することで、

薄毛・脱毛の治療を行うことができます。

 

 

 

III. 生活習慣

 

脱毛症に関わらずヒトの疾病の要因は、ざっくり以下の2つに大別できます。

 

・先天的なもの(遺伝的要因)

・後天的なもの(生活習慣)

 

これまで述べたI, IIが前者、これから述べるIIIが後者にあたります。

 

 

 

①食生活

高脂質、高コレステロールの食品に偏った食生活は、

ハゲの原因になると言われています。

 

脂質の過剰摂取は、皮脂の過剰分泌につながります。

皮脂で毛根が詰まると、毛母細胞は酸欠に陥り死滅に至ります。

ゆえにハゲの原因になりうるということです。

 

 

②喫煙

タバコに含まれているニコチンには毛細血管を収縮する作用があります。

 

毛母細胞は頭皮の毛細血管から栄養を受け取っているため、

毛細血管が収縮すると血流量が減少し、

結果として栄養の供給が低減します。

 

ゆえに毛母細胞の生存が妨げられるので、

ハゲる一因となりうると言えます。

 

 

③ストレス

ヒトには「交感神経」と「副交感神経」という制御系が存在しています。

 

運動時や闘争時、逃走時には「交感神経」が刺激され、

エネルギー動員、消化機能低下、血圧・心拍数上昇、血管収縮といった

激しい活動に備えた生理的応答反応が生じます。

 

逆に休息時には「副交感神経」が優位になり、

エネルギー節約、消化機能向上、血圧・心拍数低下、血管拡張といった

身体を休ませるような応答が起こります。

 

ストレス時には交感神経の作用が大きいため、

血管収縮が生じ、先述したとおり毛母細胞が栄養不足に陥ります。

 

適度なストレス解消が重要であるということですね。

 

 

④頭皮ケア

頭皮の状態もとても重要な要因です。

 

頭皮からは皮脂が分泌されており、雑菌の繁殖を防いでいます。

また頭皮には元々、常在菌が住み着いており、

これらも雑菌の繁殖を抑制しています。

 

頭皮の過剰な洗髪は皮脂や常在菌を完全に洗い流してしまい、

結果として雑菌が繁殖し、毛母細胞の栄養を奪ったり、

免疫応答として皮脂の過剰分泌を招き、ハゲを促進します。

 

実は洗髪の際にはシャンプーの薬液は不要で、

お湯で洗浄するだけで十分だと言われてもいるほどです。

 

逆にシャンプーの洗い流しが不十分だと、

残りカスで毛根が詰まったり、フケの原因になったりもします。

 

また洗髪後に湿った髪を放置しておいたり、

帽子をかぶり続けていたりといったことも、

頭皮の湿度が上がり、雑菌の繁殖を引き起こします。

 

 

 

以上、ハゲの要因をざっと挙げてみました。

これらの要因を取り除くことでハゲを防止することができるかもしれません。

 

ですがやはり脱毛を抑制していても来る“Xデー”を待っているのは、

少し心細いですね。

 

ということで次回は能動的に毛髪を生やす方法について紹介します。